
苔むした岩の間から湧き出した水の流れが、霧を生んで流れ落ちてゆく「元滝伏流水」。豊かに湧き出した水が生み出す神秘的な景観は、まさに森の奥に秘められた絶景です。滝の源となっているのは、地元の人々に「秋田富士」と親しまれている鳥海山の伏流水。森の中、滝のそばに近づくと、空気が冷えるのがわかります。地中を流れてきた豊かな水は幅30mもの岩肌を覆うように湧き出しており、溶岩層の岩肌に刻まれた細かな段差が水の流れに変化をつけることで、大小様々な滝が寄り集まっているようにも見えます。さらに細かく散る水飛沫によって育まれた苔が、滝そのものや周囲の岩肌に密集して生い茂り、美しい白滝に鮮やかな緑が映えて輝きます。
時期:5月下旬~6月上旬(新緑時期)
時間:清涼感を味わうなら午前中がおススメです。
霧が漂う森の中に湧き出した、美しい伏流水の滝。頭上の木立から木漏れ日が射し込めば、白糸のような滝が爽やかにきらめきます。苔むした岩肌を幾重にも重なって流れ落ちる水の流れは目にも涼しく、空気を冷やし、森の中に心地よい風を吹かせます。
元滝伏流水の源となる鳥海山は、頂に万年雪を頂く標高2,236mの山です。日本百名山に数えられている名山で、「秋田富士」、あるいは「出羽富士」という名でも親しまれています。元滝伏流水は「平成の名水百選」にも選ばれている名瀑であり、鳥海山から流れてきた地下水が地上に湧き出し、その冷たい温度が周囲に涼しい空気と霧を生み、苔むした岩に囲まれた幻想的な滝の姿を作り上げています。
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