
福島県の「三春滝桜」、埼玉県の「石戸蒲ザクラ」、山梨県の「山高神代桜」、静岡県の「狩宿の下馬ザクラ(駒止めの桜)」と並び、「日本五大桜」の一つの「根尾谷の淡墨桜」。ビル5階相当に及ぶ樹高16.3m、幹囲9.9mの巨木は、近くにいる人々がまるで小人のように見えるほど。散り際になると淡墨桜の名にふさわしく、淡い墨色の花びらを散らす「淡墨桜」は、ライトアップされた夜がおすすめです。光に輝らされながらはらはらと花びらを舞い散らせる淡墨桜の幻想的な姿を見ることができます。
時期:4月上旬
満開時に真っ白に咲く淡墨桜は、散り際になると淡い墨色に変じることから「淡墨桜」の名で呼ばれています。はらはらと花びらが舞い散る春の宵、華やかにライトアップされた桜と光の競演をゆっくりとお楽しみください。淡墨桜がある淡墨公園には広大な芝生広場などもあり、市民の憩いの場として、一年中多彩なイベントが開催されています。
「根尾谷の淡墨桜」は樹齢およそ1,500年のエドヒガンザクラです。樹齢は聖徳太子が生まれた時代より古く、古墳時代からこの地に在ると伝えられています。かつてこの地に暮らしていた男大迹王こと後の継体天皇が、即位するためにこの地を離れる際、手ずから植えた木であるという伝説も残っています。大正11年には国の天然記念物に指定されたものの、昭和20年代には一時、枯死の危機に見舞われます。その後、手厚い処置によって見事によみがえり、伊勢湾台風の危機をも乗り越え、現在に至っては、桜の季節になると1日およそ8,000人もの観光客を出迎える名所となっています。
※本サイトに掲載した感動の瞬間(とき)は、天気や自然の条件によりご覧頂けない場合がございます。