
春先の月のない夜に、暗い夜の海底からやってきたホタルイカ達が、富山の海岸線で見せてくれる美しい景色。それが「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる現象です。青白く光る特長を持つホタルイカ達が、まるで海の中から地上へと「身投げ」をするように、それも一度に打ち上げられることで、波打ち際が青白い光に染まり、海岸線に幻想的な光の帯が広がります。この景色はホタルイカ達が浅瀬までのぼってくる春から初夏の時期、深夜から未明にかけて、一年でもわずかな期間だけに見ることができる絶景です。数えきれないほどの青白い光が海岸を青く照らす様子は、思わず息を飲んでしまうほどの美しさ。この絶景を見ることができる地域一帯は、国の特別天然記念物にも指定されています。
時期:3月~5月の新月前後
時間:深夜から未明にかけて
真っ暗な空に星が散らばる美しい夜。どこまでも広がる黒い海から打ち寄せる、幻想的な青い光。波打ち際を埋め尽くす青白い光は、夜闇の中であざやかに浮かび上がります。ざあざあと打ち寄せる波に脚をとられないよう気をつけながら、この季節の夜だけに見られる美しい絶景をお楽しみください。
富山湾で春に見ることができる、幻想的な光の景色。その正体は、富山の春の風物詩でもあるホタルイカです。普段は海の深い場所で暮らしているホタルイカは、春に産卵期を迎えると、浅瀬まで浮上してきます。そんなホタルイカ達が大量に波打ち際に打ち上げられ、その弾みに青白い光を放つことで、世にも不思議な美しい景色を生み出していると言われています。
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※夜間の海岸線は暗いため、十分にご注意ください。